アイドルグループの男性が脱退を希望し、事務所から約1千万円の違約金を求められた訴訟において、最高裁が事務所の上告を退けました。
アイドルグループ脱退訴訟とは?
今回の訴訟は、アイドルグループを脱退した男性が事務所から違約金を求められたケースです。
2019年1月に大阪市の事務所と「専属マネジメント契約」を結んでいた男性は、
2020年8月に契約解除を申し入れました。
しかし、事務所は「事務所の承諾なしに脱退できない」という契約条項を理由に、
違約金を求めて提訴しました。
裁判の流れ
一審で、大阪地方裁判所は男性がライブやレッスンを断る自由がなく
労働基準法により保護されるべき存在であったと判断し「労働者」と認定しました。
また、フリーランスの個人事業主ではなく労働者である以上、
違約金条項は「労働契約の不履行について違約金を定めてはいけない」
という労基法に反するとされ、無効とされました。
二審の大阪高等裁判所でも同様の結論が下され、
最終的に最高裁でも事務所側の上告は棄却されました。
「偽装フリーランス」とは?
この裁判の背景には、「偽装フリーランス」という問題が浮かび上がっています。
フリーランスとは本来、独立して業務を行う個人事業主を指しますが、
実際には労働者としての扱いを受けながらも形式的にはフリーランスとされるケースがあります。
このような状況では、労働基準法の適用外となり、働き手が保護されない問題が発生します。
労働者として認められるための条件
労働者として認められるためには、次のような条件が重要です。
- 指揮監督下にあるか
労働者は、業務内容や勤務時間などにおいて雇用主の指示や監督を受ける立場にあります。今回の男性も、事務所の指揮監督のもとで活動していたことが明らかになりました。 - 独立した判断ができるか
フリーランスであれば、契約者が自ら業務内容や時間を決定できますが、男性はその自由がなく、労働者としての性質が強いと判断されました。
偽装フリーランス問題への対応
今回の判決は、フリーランスとして扱われながら実際には労働者としての働き方を強いられる
「偽装フリーランス」問題に対する警鐘ともいえます。
特に芸能業界では、フリーランスとして契約するケースが多いですが、
実態としては労働者性が強い場合、労働基準法に基づく保護が必要です。
ネットの反応
バンドもあるよ、これ 圧力凄いからなかなか訴えることも出来ないの
この例を元に 過剰な違約規定の契約をする 芸能事務所が減ったらいいですね。
eスポーツプレイヤーにも、VTuberにも適用されそうな判例
1千万円ってCMの仕事飛ばしたとかしたんか? お気持ちで払えは時代的に無理だよなぁ 損害があったのならその立証をできれば良かったんだろうね
夢の無い言い方をすると、アイドルなんて所詮労働者なんだよな 違約金1千万円って反社かよ こんなの無効に決まってる
そりゃそうww 芸能界ってほんまに奴隷みたいな契約してるわwww
まとめ
まあ、アイドル辞めるのに1千万請求する時点で事務所がマトモじゃないやろたぶん。
むしろこれが初犯とは思えないんだが・・・?
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参考リンク
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